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2011.01.21

"Hide/Seek"展、見てきました

前に日記に書いた、ワシントンDCのナショナル・ポートレート・ギャラリー(NPG)での"Hide/Seek"展、見てきました。

NPGは、スミソニアン協会という団体の運営している、日本の国立の美術館・博物館に近い美術館の一つで、大統領とか芸術家とか有名人とか活動家とか、いわゆるアメリカの「偉人」みたいな人々の肖像画を主に展示している美術館です。さまざまなアメリカ人の肖像からアメリカの歴史を描き出す、みたいな姿勢です。

もと、特許庁だった建物は19世紀に建てられたものでかなり威厳があります。中庭には半透明の屋根がつけられて、カフェになっています。
Nationalportraitgallerywashingtondc

"Hide/Seek"展、もしかして、すみっこでやってるようなものなかなー、と心配してましたが、実は思ったよりずっとすごかった。歴代大統領の肖像画が並べられている場所のとなりに、かなりのスペースを使って、おそらく百点以上の作品が展示されていました。よその美術館から借りてきている作品もけっこうある。

Hide/Seek展は、異性愛から同性愛までさまざまな性的アイデンティを持つ芸術家、あるいは描かれている人々をフィーチャーした展示ということになっていますが、明らかに同性愛・・・というか非異性愛的なものに重点が置かれ、アーティストが同性愛者の作品、同性愛者が描かれている作品。同性愛的なエロティズムがテーマの作品等が幅広く選ばれています。

Youtubeに解説ナレーションつきのスライドショーもあります。

自分が特に印象に残ったのは、HIVに関わる作品です。
作らずにはいられなかった作品、という気がしました。

この展示自体が、アメリカ国家による同性愛者の存在の是認・・・そしてある意味、同性愛者に対する差別に対する謝罪を意味しているような気がしました。
10年くらいまえに、第二次世界大戦中の日系人収容についての展示を見たときの感覚に似た感じ。

過去に差別に苦しみ、将来このような展覧会が開かれることも知らずに、亡くなった人たちとっては遅すぎたこともしれないけれど、それでも何かの償いになる気がします。

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